ゴリラ・トラッキングに適した時期/許可証、ホテル

ゴリラ・トラッキングに適した時期はいつですか、という質問に関して、引き続き、許可証とホテルという視点で書いてみます。

ゴリラ・トラッキングに参加するには、事前に許可証を取得する必要があります。人付けされているゴリラのグループは18組で、各組1日8名までのトラッキングが認められるため、発行される許可証は1日当り144名までです。ハイシーズンに当たる7-8月は、ブホマなど人気のある地区では、1-2年先まで予約が埋まっている日もあり、早めに予約と支払いを済ませ、許可証を取得する必要があります。

ハイシーズン以外は、許可証の空き状況に余裕があることが多く、団体旅行など人数が多くない限り、直前でも許可証を取得できることが多いです。許可証の販売方法は、弊社のような現地旅行会社が予約を入れて、7日間以内に支払いを済ませるというシステムのため、基本的に早い者勝ちです。予約だけ入れておいて、直前に支払うということはできません。

いわゆるローシーズンは、実際にトラッキングに参加する人数も少ないため、その結果、少人数でゴリラを見に行くことになります。大人数で行く時よりもゴリラへ与えるストレスが少なく、より自然な状態でのゴリラを観察、撮影できる可能性が高くなります。

宿泊費に関しては、バジェットタイプや中級のロッジは年間を通して同じ料金なので、時期による料金の上下はありません。高級ロッジは、ハイシーズンとローシーズンで料金が変わり、各ロッジによって期間の設定が異なりますが、3月から5月、10月から11月をローシーズンとしているところが多く、その時期は比較的安く泊まることができます。

などなど、上記の通り、ゴリラ・トラッキングに関しての各時期の特徴を書いてみましたが、実際には旅行者がいつ休みを取れるかというのが一番大きな要素なのではないでしょうか。長い休みを取れるのは7-8月のみという方は、なるべくなら1年前、遅くとも半年前までに許可証を取得されることをお勧めします。

休みの時期を調整できる方は、6月、9月、12月、1-2月が雨も少なく、旅行者もさほど多くないため、お勧めでしょう。また、時期を選んで高級ロッジに安くで泊まろうという方は、弊社までご相談ください。ハイシーズンの半額ほどで泊まれる宿もあります。

ゴリラ・トラッキングに参加する時期に関して書いてみました。旅行の計画を立てる参考になれば幸いです。

ゴリラ・トラッキングに適した時期/天候

ゴリラ・トラッキングに適した時期はいつですか、よく聞かれる質問ですが、なかなか答えるのが難しい質問です。

ゴリラは定住型の動物で、森の中での遊動はあるものの、特定の森の外に移動することはありません。常に同じ森に生息しているので、年中いつでも同じ森で見にいくことができます。なので、この月でないと見られないというようなことはありません。

次に天候ですが、ゴリラ・トラッキングは雨天決行ですので、当日の天候が雨の場合もトラッキングは行なわれます。当然、雨が降っていない方が、山を歩きやすいです。もう少し欲張っていうと、直射日光を浴びながら歩くと体力を消耗するので、直射日光は射さない程度に曇っていて、且つ、雨は降らないというのが最適の天気といえます。ただ、樹冠のしっかりとした森の中では日光がかなり遮られるので、一旦森に入るとあまり関係なくなります。

雨量のデータに関して、ブウィンディ国立公園の北にあるキヒヒと、ブウィンディ国立公園の南でムガヒンガの北に当たるキソロの月間降水量は下記の通りです。

キヒヒ
1月 48mm/2月 54mm/3月 80mm/4月 100mm/5月 78mm/6月 27mm
7月 31mm/8月 59mm/9月 81mm/10月 101mm/11月 103mm/12月 71mm
キソロ
1月 63mm/2月 74mm/3月 107mm/4月 140mm/5月 93mm/6月 27mm
7月 19mm/8月 43mm/9月 74mm/10月 105mm/11月 115mm/12月 87mm
* データ引用元 https://weatherspark.com/

一般的には、雨が多いのは4月から5月、10月から11月の4ヶ月間で、乾燥するのは1-2月、7-8月の4ヶ月間といわれています。ただ、上記のデータの通り乾期でもそれなりの雨量があり、文字通り熱帯雨林では1年中雨が降ります。また、気候変動の影響で雨期と乾期がずれ込むことが多いため、この時期なら雨は降らないという時期がありません。

また、雨期にはいくつか長所もあります。先ず、森の緑がきれいであること。やはり雨が降って木が多くの水分を吸い上げた後の方が、森の緑がきれいです。また、森に霧がかかるなど、雨期ならではの神秘的な風景を見られる可能性が高くなります。

天候、山中の歩きやすさという点では、1月と2月、7月と8月が最も適しているものの、この時期でも一定量の雨が降り、また雨季乾季のずれ込みで、この時期が必ずしも乾期に当たるとは限りません。

続きます。

弊社ウェブサイトを一新

こんにちは、

以前お話ししましたウェブサイトが完成いたしました。是非、ご覧ください。
https://green.co.ug/

ツアー商品に関しては、既存のツアーは細かいところを修正し、また、新たに文化体験ツアーや空路で行くゴリラツアーなどを加えました。

因みに、デザイン、テキスト、写真の編集など、全て自分で作成しました。単調なデザインですが、少なくとも以前の前世代的なデザインから脱することができたと思います。

2025年新年の挨拶

2月となってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

昨年からウェブサイトの改築を計画しておりました。新年の挨拶と共に、ウェブサイトを一新したことをお知らせしたかったのですが、諸々の理由で完成が大きく遅れることになり、今更ながら新年の挨拶を差し上げる次第です。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

ビゴディ湿地でのネーチャー・ウォーク 鳥類

キバレ国立公園の南側に隣接するビゴディ湿地に行ってきました。湿地の周辺を2-3時間ほど徒歩で一周しながら、霊長類や鳥類を探します。今回は、撮影した鳥類の写真を紹介します。


和名:セネガルショウビン 英名:Woodland kingfisher 学名:Halcyon senegalensis




和名:ホオジロカンムリヅル 英名:Grey crowned crane 学名:Balearica regulorum


和名:ハシダカサイチョウ  英名:Black-and-white-casqued hornbill 学名:Bycanistes subcylindricus


和名:オジロアリクイツグミ  英名:White-tailed ant thrush 学名:Neocossyphus poensis


和名:シロズキンツグミヒタキ 英名:Snowy-crowned robin-chat 学名:Cossypha niveicapilla

ビゴディ湿地でのネーチャー・ウォーク 霊長類

キバレ国立公園の南側に隣接するビゴディ湿地に行ってきました。湿地の周辺を2-3時間ほど徒歩で一周しながら、霊長類や鳥類を探します。今回は、撮影した霊長類の写真を紹介します。



和名:ウガンダアカコロブス 英名:Ugandan red colobus 学名:Piliocolobus tephrosceles



和名:ロエストグエノン 英名:L’Hoest’s monkey 学名:Allochrocebus lhoesti


和名:アビシニアコロブス 英名:Mantled Guereza 学名:Colobus guereza


和名:アカオザル 英名:Red-tailed monkey 学名:Cercopithecus ascanius

ムブロ湖国立公園 周辺の村と小学校を訪問

今日はムブロ湖国立公園での活動の最終回。しかし、国立公園の外、国立公園に隣接する村に行きました。国立公園の中だけでなく、地元の人たちの生活も見てみたいという方向けの活動です。訪れたのは、国立公園近隣の牛飼いの家と小学校です。


アンコレ牛。角が大きいのが特徴です。また、多くの牛を飼っていることは社会的な地位として考えられています。


こちらは乳搾りの様子。

乳製品の作り方や、アンコレ族の文化について説明してくれる。



こちらは小学校。二学年が一つのクラスを使っています。


アフリカ大陸にある湖に関しての地図。アフリカの地理はそれなりに知っていると思っていたのですが、知らないものがたくさんありました。やはり、大地溝帯沿いに集中していますね。

ムブロ湖国立公園の活動 ネーチャー・ウォーク

今日はムブロ湖国立公園でのネーチャー・ウォークを紹介します。ウガンダでのネーチャー・ウォークの殆どは森の中を歩くものですが、ムブロ湖国立公園では草原の中を歩きます。草原の中を歩くというのは、本来とても危ないことなのですが、この国立公園は肉食獣がとても少ないため、サバンナの中を歩くことができます。

先ずは、通常のゲーム・ドライブ同様に草原の中を車で移動します。そして、野生動物が多い場所まで来たら、車から下りて徒歩で動物に近付きます。銃を持った公園専属のレンジャーが同行してくれて、またいろいろな解説をしてくれます。



徒歩でキリンを見たいという人が私以外にもたくさんいました。


水を飲むキリン。
和名:ウガンダキリン(ロスチャイルドキリン)英名:Rothschild’s giraffe学名:Giraffa camelopardalis rothschildi Lydekker



キリンの後を追って、草原の中を歩きます。


キリンがどのようにアカシアの葉を食べるのかを説明してくれています。


ウォーターバックの死骸。どのようにして死んで、どの動物に食べられたのかなどを説明してくれています。


こんな感じで、草原の中を1-2時間ほど歩きます。満足するまで歩いたら、車に迎えに来てもらいます。

いろんな動物を間近に見ながら、草原の中を歩きましたが、そこら辺が糞だらけでした。動物の密集度が高い証ですし、自ら好んで動物の後を追っているので仕方ないのですが、きれい好きの私はこの後この靴をどうしようかいろいろ考えました。キリン、シマウマ、バッファローなど皆、糞の形が違うことが分かりました。

ムブロ立公園の活動 ナイト・ゲーム・ドライブ

今日、紹介するのは、ナイト・ゲーム・ドライブです。私自身がナイト・ゲーム・ドライブに参加するのは、今回が初めてではないのですが、初めてナイト・ゲーム・ドライブの感想は強く憶えています。日中に見たレイヨウ類、バッファロー、キリン、ゾウ、ライオンが夜も皆起きて何らかの活動をしていて、フクロウ、陸に上がったカバ、ウサギ、マングースなど日中には見ることができない動物を見かけたり、日中と比べて圧倒的に静かなので、車のエンジンを切ると遠くから姿は見えない動物の鳴き声が聞こえたり、今まで自分が見てきた動物は日中という限定された側面で、動物たちにはこんな世界があったんだと、その時強く感じました。

さて、今回のムブロ湖国立公園でのナイト・ゲーム・ドライブでは、レオパードとキリンを見たいというのが私の個人的な願いでした。ムブロ湖国立公園はナイト・ゲーム・ドライブでレオパードが見られる可能性が高いと言われていて、実際に弊社のお客様も何度も見ていらっしゃって、公園専属のガイドもレオパードが見られる場所を把握していると聞いていたので、おそらく見られるだろうと思っていましたが、見られませんでした。残念でした。因みに、キリンも見られませんでした。ただ、多くの動物を見ることができたので、一つずつ紹介します。


シマウマです。皆夜も起きています。
和名:サバンナシマウマ 英名:Plains zebra 学名:Equus quagga


こちらもシマウマ。とにかくシマウマはたくさん出てきたので、帰りはシマウマを見付けても車を止めないようお願いしたくらいでした。


エランド。世界最大のレイヨウ類です。
和名:エランド 英名:Common eland 学名:Taurotragus oryx


こちらはトピです。
和名:トピ 英名:Topi 学名:Damaliscus lunatus jimela


イボイノシシ。
和名: 英名:Common warthog 学名:Phacochoerus africanus


カバ
和名:カバ 英名:Hippopotamus 学名:Hippopotamus amphibius


バッファロー
和名:アフリカスイギュウ 英名:African buffalo 学名:Syncerus caffer


ミミズク
和名:クロワシミミズク  英名:Verreaux’s eagle-owl 学名:Ketupa lactea

夜間、気温が下がる中、屋根と窓を開けて車を走らせますので、暖かい服をご準備の上ご参加ください。

ムブロ湖国立公園の活動 乗馬サファリ

ムブロ湖国立公園でしか体験できない活動の一つが、乗馬サファリです。馬の背に乗って、サバンナを移動し、野生動物を探します。このサービスを提供しているのは、同国立公園にあるミヒンゴ・ロッジです。他のロッジの宿泊客も乗馬サファリに参加可能ですが、ミヒンゴ・ロッジの宿泊客に優先的にサービスを提供するので、確実に乗馬サファリに参加されたい方は、このロッジに宿泊されることをお勧めします。

この乗馬サファリは、未経験者でも参加可能で、基本的には先導してくれる馬がいて、場合によっては、馬の手綱を持ってくれる人も同行してくれます。ただ、体重制限があり、この乗馬サファリに参加できるのは体重が100キロ以下の方のみです。


ガイドさんの乗っている馬はポニーの混種でやや小さめの馬で、私が乗った馬はサラブレッドとの混種でサラブレッドよりやや体が大きいとのことでした。


足を置く鐙から靴が抜けなくなることがあるため、登山靴など大きめのブーツはお勧めしないとのことでした。


水平がずれてしまいましたが、こんな感じで草原の中を馬に乗って移動します。


シマウマを発見しました。近付きます。


ガイドに少し先まで行ってもらいました。


シマウマがこちらを見ていますが、車中から見る時とはなんかシマウマの感じが違うように思いました。


厩舎に戻る前にまたシマウマが出てきました。この日見られたのは、シマウマ、イボイノシシ、家畜のアンコレ牛でした。

乗馬サファリに参加してみての感想ですが、馬に乗ってサバンナを歩くだけでも十分楽しく、動物が出てくると尚更楽しいというところでした。50代のおじさんでもこれだけ楽しめたので、若い方や特にお子さんであれば、もっと楽しむことができるだろうと思いました。