ゴリラ・トラッキングはどれくらい大変ですか、お客様からよく聞かれる質問です。当日行ってみないと分かりません、というのが正解です。
これは、私の私見ですが、ゴリラに会いに行くまでの過程がそれなりに大変であることは、ゴリラ・トラッキングの人気に不可欠な要素で、その大変さがゴリラ・トラッキングが長年に渡り人気の活動であり続ける理由であり、また、それが同じ人が2回も3回もゴリラに会いに行く理由です。
日本の神社やお寺も、美しい自然の中に続く長い階段を登った後だからこそ、神社やお寺の有り難みを強く感じるのであって、それは、ゴリラ・トラッキングでも同じで、美しい熱帯雨林の中を歩いた後で、ゴリラに会うからこそ、ゴリラに会った時に強い感動を憶えるのでしょう。しかも、神社と違い、ゴリラの場合は毎日居場所が変わるという要素があり、本当に会えるのか、どれだけ歩けばゴリラに会えるのかなど、不確定さというワクワク感も加わります。
ネット上にある、ゴリラ・トラッキングの感想を見ると、ゴリラに会った時の感動やゴリラの観察と共に、必ずゴリラに会うまでの山歩きの大変さが書かれています。ゴリラに会ったことと同様に、歩きが大変だったことが旅の想い出になり、いろんな人にそれを伝えたくなるのでしょう。そういう意味でも、ゴリラ・トラッキングにゴリラに会うまでの大変さは不可欠なものといえます。
歩くのはそれなりに大変であり、場合によっては、きつい行程になることもありながら、歩きながら美しい熱帯林を楽しむことができて、歩くことにもゴリラに会いに行くという明確な目的があって、はるばる日本からやってきて、高いパーミット代も払っていて、そう簡単に引き返すこともできず、且つ殆どの場合は頑張ればどうにか歩ける範疇にあるというのが、ゴリラ・トラッキングの人気の理由であり、醍醐味なのではないでしょうか。
予想以上に体力的に大変で、ゴリラ・トラッキングは1回だけで十分と仰る方もいらっしゃいますが、それでも、ゴリラ・トラッキングに行ったことの価値は認められますし、良き旅の想い出になったと仰います。ゴリラ・トラッキングは行く価値がなかったという感想は聞いたことがありません。
続きます。