ビゴディ湿地でのネーチャー・ウォーク 霊長類

キバレ国立公園の南側に隣接するビゴディ湿地に行ってきました。湿地の周辺を2-3時間ほど徒歩で一周しながら、霊長類や鳥類を探します。今回は、撮影した霊長類の写真を紹介します。



和名:ウガンダアカコロブス 英名:Ugandan red colobus 学名:Piliocolobus tephrosceles



和名:ロエストグエノン 英名:L’Hoest’s monkey 学名:Allochrocebus lhoesti


和名:アビシニアコロブス 英名:Mantled Guereza 学名:Colobus guereza


和名:アカオザル 英名:Red-tailed monkey 学名:Cercopithecus ascanius

ムブロ湖国立公園 周辺の村と小学校を訪問

今日はムブロ湖国立公園での活動の最終回。しかし、国立公園の外、国立公園に隣接する村に行きました。国立公園の中だけでなく、地元の人たちの生活も見てみたいという方向けの活動です。訪れたのは、国立公園近隣の牛飼いの家と小学校です。


アンコレ牛。角が大きいのが特徴です。また、多くの牛を飼っていることは社会的な地位として考えられています。


こちらは乳搾りの様子。

乳製品の作り方や、アンコレ族の文化について説明してくれる。



こちらは小学校。二学年が一つのクラスを使っています。


アフリカ大陸にある湖に関しての地図。アフリカの地理はそれなりに知っていると思っていたのですが、知らないものがたくさんありました。やはり、大地溝帯沿いに集中していますね。

ムブロ湖国立公園の活動 ネーチャー・ウォーク

今日はムブロ湖国立公園でのネーチャー・ウォークを紹介します。ウガンダでのネーチャー・ウォークの殆どは森の中を歩くものですが、ムブロ湖国立公園では草原の中を歩きます。草原の中を歩くというのは、本来とても危ないことなのですが、この国立公園は肉食獣がとても少ないため、サバンナの中を歩くことができます。

先ずは、通常のゲーム・ドライブ同様に草原の中を車で移動します。そして、野生動物が多い場所まで来たら、車から下りて徒歩で動物に近付きます。銃を持った公園専属のレンジャーが同行してくれて、またいろいろな解説をしてくれます。



徒歩でキリンを見たいという人が私以外にもたくさんいました。


水を飲むキリン。
和名:ウガンダキリン(ロスチャイルドキリン)英名:Rothschild’s giraffe学名:Giraffa camelopardalis rothschildi Lydekker



キリンの後を追って、草原の中を歩きます。


キリンがどのようにアカシアの葉を食べるのかを説明してくれています。


ウォーターバックの死骸。どのようにして死んで、どの動物に食べられたのかなどを説明してくれています。


こんな感じで、草原の中を1-2時間ほど歩きます。満足するまで歩いたら、車に迎えに来てもらいます。

いろんな動物を間近に見ながら、草原の中を歩きましたが、そこら辺が糞だらけでした。動物の密集度が高い証ですし、自ら好んで動物の後を追っているので仕方ないのですが、きれい好きの私はこの後この靴をどうしようかいろいろ考えました。キリン、シマウマ、バッファローなど皆、糞の形が違うことが分かりました。

ムブロ立公園の活動 ナイト・ゲーム・ドライブ

今日、紹介するのは、ナイト・ゲーム・ドライブです。私自身がナイト・ゲーム・ドライブに参加するのは、今回が初めてではないのですが、初めてナイト・ゲーム・ドライブの感想は強く憶えています。日中に見たレイヨウ類、バッファロー、キリン、ゾウ、ライオンが夜も皆起きて何らかの活動をしていて、フクロウ、陸に上がったカバ、ウサギ、マングースなど日中には見ることができない動物を見かけたり、日中と比べて圧倒的に静かなので、車のエンジンを切ると遠くから姿は見えない動物の鳴き声が聞こえたり、今まで自分が見てきた動物は日中という限定された側面で、動物たちにはこんな世界があったんだと、その時強く感じました。

さて、今回のムブロ湖国立公園でのナイト・ゲーム・ドライブでは、レオパードとキリンを見たいというのが私の個人的な願いでした。ムブロ湖国立公園はナイト・ゲーム・ドライブでレオパードが見られる可能性が高いと言われていて、実際に弊社のお客様も何度も見ていらっしゃって、公園専属のガイドもレオパードが見られる場所を把握していると聞いていたので、おそらく見られるだろうと思っていましたが、見られませんでした。残念でした。因みに、キリンも見られませんでした。ただ、多くの動物を見ることができたので、一つずつ紹介します。


シマウマです。皆夜も起きています。
和名:サバンナシマウマ 英名:Plains zebra 学名:Equus quagga


こちらもシマウマ。とにかくシマウマはたくさん出てきたので、帰りはシマウマを見付けても車を止めないようお願いしたくらいでした。


エランド。世界最大のレイヨウ類です。
和名:エランド 英名:Common eland 学名:Taurotragus oryx


こちらはトピです。
和名:トピ 英名:Topi 学名:Damaliscus lunatus jimela


イボイノシシ。
和名: 英名:Common warthog 学名:Phacochoerus africanus


カバ
和名:カバ 英名:Hippopotamus 学名:Hippopotamus amphibius


バッファロー
和名:アフリカスイギュウ 英名:African buffalo 学名:Syncerus caffer


ミミズク
和名:クロワシミミズク  英名:Verreaux’s eagle-owl 学名:Ketupa lactea

夜間、気温が下がる中、屋根と窓を開けて車を走らせますので、暖かい服をご準備の上ご参加ください。

ムブロ湖国立公園の活動 乗馬サファリ

ムブロ湖国立公園でしか体験できない活動の一つが、乗馬サファリです。馬の背に乗って、サバンナを移動し、野生動物を探します。このサービスを提供しているのは、同国立公園にあるミヒンゴ・ロッジです。他のロッジの宿泊客も乗馬サファリに参加可能ですが、ミヒンゴ・ロッジの宿泊客に優先的にサービスを提供するので、確実に乗馬サファリに参加されたい方は、このロッジに宿泊されることをお勧めします。

この乗馬サファリは、未経験者でも参加可能で、基本的には先導してくれる馬がいて、場合によっては、馬の手綱を持ってくれる人も同行してくれます。ただ、体重制限があり、この乗馬サファリに参加できるのは体重が100キロ以下の方のみです。


ガイドさんの乗っている馬はポニーの混種でやや小さめの馬で、私が乗った馬はサラブレッドとの混種でサラブレッドよりやや体が大きいとのことでした。


足を置く鐙から靴が抜けなくなることがあるため、登山靴など大きめのブーツはお勧めしないとのことでした。


水平がずれてしまいましたが、こんな感じで草原の中を馬に乗って移動します。


シマウマを発見しました。近付きます。


ガイドに少し先まで行ってもらいました。


シマウマがこちらを見ていますが、車中から見る時とはなんかシマウマの感じが違うように思いました。


厩舎に戻る前にまたシマウマが出てきました。この日見られたのは、シマウマ、イボイノシシ、家畜のアンコレ牛でした。

乗馬サファリに参加してみての感想ですが、馬に乗ってサバンナを歩くだけでも十分楽しく、動物が出てくると尚更楽しいというところでした。50代のおじさんでもこれだけ楽しめたので、若い方や特にお子さんであれば、もっと楽しむことができるだろうと思いました。

ムブロ湖国立公園の紹介

カンパラから最も近い国立公園であるムブロ湖国立公園に行ってきました。前回に行ったのは、10年以上前でまだこの国立公園の人気が高まる前だったのですが、今回行ってみて、なぜ近年この国立公園が人気なのかがよく分かりました。

さて、ムブロ湖国立公園の特徴ですが、カンパラから約250キロ南西に位置し、カンパラ周辺での渋滞がなければ、片道4時間ほどで手軽に行けることです。また、ゴリラの生息するブウィンディとムガヒンガ国立公園、クイーン・エリザベス国立公園に行く道中にあるので、往復のどちらかで立ち寄ることもできます。

面積は370km2と他の国立公園と比べても小さめです。公園内の移動が短くて済むというのは利便性とも考えられます。ただ、ケニアのナクル湖国立公園の面積が188km2なので、その2倍とそれなりの広さがあります。

ライオンやゾウがいないためか、以前は素通りされてしまうことが多かったムブロ湖国立公園ですが、2015年にマーチソン滝国立公園から15頭のキリンを移住させた頃から、人気が出始め、それに伴い公園周辺の宿泊施設も増えました。2024年の時点で、キリンの頭数は100頭まで増えており、他にも、シマウマ、エランド、インパラ、ウォーターバック、トピ、バッファロー、レオパード、ハイエナ、カバなどが生息し、野鳥に関しては350種類が記録されています。

あと、この国立公園の人気の理由は、他の国立公園では体験できない活動にあります。乗馬サファリ、ナイト・ゲーム・ドライブ、ネーチャー・ウォークなどの活動を、次回から一つずつ写真付きで紹介いたします。

ゴリラ許可証、チンパンジー許可証の値上げ 2024年4月より

2024年4月から、ゴリラ・トラッキングに参加する許可証が700ドルから800ドルに、チンパンジーの許可証が200ドルから250ドルに値上げされます。3月末までに支払いを行なう場合は、4月以降に行なう許可証も値上げ前の現行の料金で購入できます。

また、許可証の購入に関する新たな決まりが発表されたので、下記の通りお知らせします。
1.外国人料金のゴリラ・トラッキングの許可証、チンパンジー・トラッキングの許可証の購入は登録されている旅行会社にて販売される。
2.許可証は、各国立公園の現地事務所では販売しない。
3.許可証の購入時に、トラッキングに参加する日付、地区と参加人数を指定する。
4.許可証を購入する際は、予約を入れ、予約番号を入手後7日間以内に支払いを行なう。

ゴリラ・トラッキングはどれくらい大変か その3

さて、大丈夫、ゴリラ・トラッキングに行けるという気分になったでしょうか。はい、きっと大丈夫です。きっと大丈夫であろうう根拠を書いてみます。

一つ目 グループ分け
朝に開かれるゴリラ・トラッキングの説明会の後で、グループ分けがあり、一つのゴリラの家族辺り最大8名の旅行者が割り振られます。国立公園の職員は各ゴリラ・グループの居場所や道中の険しさなどの情報から、高齢の方や何しらの理由のある方には、近場であまり大変でないところに居るゴリラ・グループに、体力に申し分なさそうな方は遠目の道中に十分熱帯雨林を楽しめるような場所に居るゴリラ・グループに割り振られます。

当日の状況次第でもありますが、国立公園は各自の体力にあったゴリラ・グループを選んでくれます。体力に自信のない方は、割り振りの際にその点をアピールしましょう。

二つ目 ペースメーカーになる
一緒に森に入り、一緒に下山するのが原則なので、一番遅い人のペースに合わせて、全体が動きます。グループ分けで、同じくらいの体力の方と一緒に歩きますし、基本的には、歩くのが遅くても取り残されることはありません。

ただ、極端に遅い場合は他の旅行者に迷惑がかかりますし、ガイドが健康面や体力的にトラッキングを続けることが困難と判断した場合は、途中で下山させられることもあります。

三つ目 ポーター
ポーターに荷物を持ってもらうことも可能です。自分の荷物は自分で背負うべきと考える方もいらっしゃるかと思いますが、登りの過程で疲れてしまい、ヘトヘトの状態でゴリラと1時間を過ごすのはもったいないです。

ポーターを雇うことは地元の方の現金収入の機会になるため、エコ・ツーリズムや地元社会への貢献ともいえます。

四つ目 担架
山中で体力を使い果たしてしまった場合は、担架で運んでもらうことも可能です。地元の人たちが麓から担架を持って、山中まで来てくれます。

担架とはいえ、山道で平行を保ちながら担架を運ぶことは難しく、かなり斜めになりながら運んでもらうので、担がれる方もそれなりに大変です。料金は移動距離次第ですが、数百ドルくらいと高額です。

ゴリラ・トラッキングはどれくらい大変か その2

では、ゴリラ・トラッキング当日の流れを5つに分けて、ゴリラ・トラッキングの大変さを書いてみます。

1.国立公園事務所から歩き出しまで。
ゴリラ・トラッキング当日は、先ず国立公園の事務所にて手続きを済ませ、その後、説明会に参加します。説明会の後で移動を始めます。

ゴリラが国立公園の事務所の近くにいる場合は、事務所から歩き始め、遠いことが分かっていたら、先ず車で移動します。少し車で移動してから歩き始めることの方が多いので、その前提で説明を続けます。

2.歩き出しから国立公園の境界線まで
森の中に車で入ることはできないので、国立公園に隣り合う農地の周辺に車を止めて、車から下ります。前日のゴリラの居場所に基づいて、当日歩き始める場所を決めるため、歩き始める場所は毎回異なります。

国立公園に隣接する農村にお邪魔し、農地や民家沿いの細道を歩きます。この区間は、国立公園内ではなく畑や民家が続く農村で、道があるため、歩きやすい反面、森ではないので、晴天の日は日差しがきついことがあります。

国立公園との境まで来ると、ガイドがここからが国立公園です、と教えてくれます。ゴリラの居場所次第では、農村を通過せずに森に入ることもあります。

3.国立公園の境界線からゴリラの居場所まで
国立公園に入った辺りから、ガイドが先に森に入りゴリラを探しているトラッカーと連絡を取り始めます。取り敢えずは、前日にゴリラを見た場所の方向へ進みつつ、トラッカーからの連絡によって進路を変えます。

国立公園内は森であるため、気温が低く日陰を歩くことが増えますが、農村のそれよりも道が険しくなります。先ずは、国立公園内のトレールを歩き、トラッカーからゴリラ発見の連絡が入ると、その日のゴリラの居場所に向かって歩き始めます。ゴリラがトレール上にいるとは限らないため、最後は道のない密林の中を藪漕ぎをしながら進みます。藪漕ぎはガイドがやってくれます。

ゴリラの居場所の近くまで来たところで、荷物を降ろし、一旦休憩です。

4.ゴリラの居場所にて
休憩を済ませると、皆カバンを一カ所にまとめて置き、カメラや双眼鏡などのみでゴリラの居場所まで少しだけ移動します。今回はそれが目的ではないため、ゴリラと一緒にいる1時間の過ごし方については省略します。

ゴリラが何をしている時にゴリラに出会うかにもよるのですが、1時間ずっと同じ場所に居続けることもあれば、1時間の間に何度か森の中を移動することもあります。ゴリラの移動に合わせ、旅行者も移動します。一カ所にまとめて置いたカバンは、ポーターやレンジャーが持って来てくれますが、ちゃんと持って来てくれているか確認しながら、進んだ方が良いです。

5.下山
ゴリラと一緒に過ごす1時間が終わると下山が始まります。そこからは最短距離で森を出るため、下山の時は登りとは異なるルートになることもあります。ゴリラを見た後でやや放心した状態でひたすら下山します。事故は下山の時に多いので、油断せずに気を付けて歩きましょう。

森から出ると、再度車に乗って、国立公園の事務所まで戻り、ゴリラ・トラッキングの終了です。

上記、さらっと書きましたが、日差しがきつい、雨が降る、移動距離が長い、登り下りが多い、藪漕ぎが多い場合などは、それなりに大変です。熱中症対策に経口補水液、長時間歩くこともあるので間食を持参されることをお勧めします。防止、日焼け止め、サングラスもお勧めです。

続きます。

ゴリラ・トラッキングはどれくらい大変かその1

ゴリラ・トラッキングはどれくらい大変ですか、お客様からよく聞かれる質問です。当日行ってみないと分かりません、というのが正解です。

これは、私の私見ですが、ゴリラに会いに行くまでの過程がそれなりに大変であることは、ゴリラ・トラッキングの人気に不可欠な要素で、その大変さがゴリラ・トラッキングが長年に渡り人気の活動であり続ける理由であり、また、それが同じ人が2回も3回もゴリラに会いに行く理由です。

日本の神社やお寺も、美しい自然の中に続く長い階段を登った後だからこそ、神社やお寺の有り難みを強く感じるのであって、それは、ゴリラ・トラッキングでも同じで、美しい熱帯雨林の中を歩いた後で、ゴリラに会うからこそ、ゴリラに会った時に強い感動を憶えるのでしょう。しかも、神社と違い、ゴリラの場合は毎日居場所が変わるという要素があり、本当に会えるのか、どれだけ歩けばゴリラに会えるのかなど、不確定さというワクワク感も加わります。

ネット上にある、ゴリラ・トラッキングの感想を見ると、ゴリラに会った時の感動やゴリラの観察と共に、必ずゴリラに会うまでの山歩きの大変さが書かれています。ゴリラに会ったことと同様に、歩きが大変だったことが旅の想い出になり、いろんな人にそれを伝えたくなるのでしょう。そういう意味でも、ゴリラ・トラッキングにゴリラに会うまでの大変さは不可欠なものといえます。

歩くのはそれなりに大変であり、場合によっては、きつい行程になることもありながら、歩きながら美しい熱帯林を楽しむことができて、歩くことにもゴリラに会いに行くという明確な目的があって、はるばる日本からやってきて、高いパーミット代も払っていて、そう簡単に引き返すこともできず、且つ殆どの場合は頑張ればどうにか歩ける範疇にあるというのが、ゴリラ・トラッキングの人気の理由であり、醍醐味なのではないでしょうか。

予想以上に体力的に大変で、ゴリラ・トラッキングは1回だけで十分と仰る方もいらっしゃいますが、それでも、ゴリラ・トラッキングに行ったことの価値は認められますし、良き旅の想い出になったと仰います。ゴリラ・トラッキングは行く価値がなかったという感想は聞いたことがありません。

続きます。